在学中に訪れたデザイン先進国、フィンランドで一番感銘を受けたことは、
洗練された北欧デザインの素晴らしさではなく、
フィンランド人が自国のデザインを心から愛し誇りに思う、心の豊かさでした。
他国のデザインに憧れ、リスペクトし、消費する現代の私たち日本人が、
もしも、自国の文化やデザインに対して誇りが持てたなら、
それは日本に生まれた私たちにとって、優しく豊かな価値観なのではないだろうか。
帰国後、大学で自身の故郷、東北の伝統工芸について学びを深め、
いつかは北欧のデザインに匹敵する会社を作りたいと思いました。
伝統こけしのデザイン
今からおよそ200年前、ある山奥の更に奥。他の集落とは行き来もままならぬ時代に、その土地の自然を見尽くしたからこそ生まれたデザインがありました。そこには、大きな変化や移動、情報が氾濫する現代では決して生み出せない清らかさ、斬新さがあります。
Koquelaは、今も変わらずその土地で受け継がれる伝統工芸とその豊かなデザインを、多くの人に伝え守っていきたいという想いで活動しています。
東北の地域ごとに異なる味わい深いデザインを現代の暮らしにお届けすることで東北の手仕事を身近に感じていただければ嬉しく思います。そしていつか伝統工芸の産地、東北に遊びに来てくださいね。